結論 #
日本で使える甘味料には1日摂取許容量(ADI)が設定され、そのうえで使用基準が決まっています。安全性より先に気になりやすいのは、味の好みと、糖アルコールでお腹が張るかどうかです。
分けて考える3つ #
指定添加物としての甘味料。 スクラロース、アセスルファムカリウムなどは、JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)や内閣府食品安全委員会がADIを評価しています。スクラロースのADIは体重1kgあたり1日15mgで、体重60kgなら900mgです。使用基準はこの範囲に収まるよう設定されています。
ただし、原材料表示には添加物の種類しか書かれず、配合量は書かれません。自分が1日に何mg摂ったかは、表示からは分かりません。
糖アルコール。 エリスリトールやマルチトールは、一度に多く摂ると人によって膨満感や下痢を起こします。これは安全性の話ではなく、消化されずに大腸まで届く量の問題です。飲んだ後にお腹が張るなら、原材料表示の「甘味料(〇〇)」の括弧の中を先に見ます。
体重管理の手段としての評価。 WHOは2023年のガイドラインで、非糖質甘味料を体重管理の手段として使うことを推奨しないとしています。これは条件付き推奨で、根拠の確実性も低いと自ら明記しています。安全性を否定したものではありません。
つまり #
安全性の基準は満たしています。判断材料になるのは味と、お腹が張るかどうか。その2つは自分の体でしか確かめられません。
出典
- 内閣府食品安全委員会「添加物評価書 スクラロース」および JECFA によるADI評価(スクラロース:0–15 mg/kg体重/日)。 https://www.fsc.go.jp/
- 厚生労働省「食品添加物」指定添加物リストと使用基準。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuten/
- World Health Organization (2023) Use of non-sugar sweeteners: WHO guideline.(条件付き推奨、エビデンスの確実性は低いと明記) https://www.who.int/publications/i/item/9789240073616
- 消費者庁「食品表示基準」(平成27年内閣府令第10号)添加物の表示。配合量の表示は求められていない。 https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_act/