結論 #
ダメではありません。食事だけで必要量に届いているなら、プロテインを飲む必要はありません。粉末は不足を埋める手段のひとつであって、欠かせない道具ではありません。
食事だけだと何が難しくなるのか #
問題は「食事で摂れるかどうか」ではなく、「必要量が増えたときに何がかさむか」です。タンパク質20gを摂るのに必要な量とエネルギーを比べると、食品ごとの差がはっきりします。
| 食品(生の状態) | タンパク質20gに必要な量 | そのときのエネルギー |
|---|---|---|
| 鶏むね肉(皮なし) | 86g | 90kcal |
| 木綿豆腐 | 286g | 209kcal |
| 鶏卵(全卵) | 164g(Mサイズ約3個) | 233kcal |
| 普通牛乳 | 606g(約590mL) | 370kcal |
鶏むね肉なら90kcalで済みますが、牛乳で同じ20gを摂ると370kcalかかります。体重70kgで1日113gを鶏むね肉だけでまかなうなら約480g、毎食しっかりした主菜を用意することになります。効率のよい食品に寄せるほど、味の単調さと調理の手間が積み上がる構図です。
つまり #
先にやることは、粉末を買うことではなく、今の食事で何g摂れているかを数えること。足りているなら不要、足りない分だけ埋めればいい。それが判断の順番です。
出典・根拠 #
- 文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」若どり・むね・皮なし・生(105kcal、たんぱく質23.3g/100g)、木綿豆腐(73kcal、7.0g/100g)、鶏卵・全卵・生(142kcal、12.2g/100g)、普通牛乳(61kcal、3.3g/100g)
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」たんぱく質
- 表の数値は上記成分値からの計算例。加熱調理による重量変化は含みません。