結論 #

なりません。粉末そのものに筋肉を増やす作用はないからです。見た目が大きく変わるかどうかを決めるのは、トレーニングの強度と継続年数、そしてホルモン環境であって、タンパク質の摂取源ではありません。

男女で何が違うのか #

筋肥大を後押しするテストステロンの血中濃度は、成人女性では成人男性のおおむね10分の1以下です。この差が、同じトレーニングをしたときの結果の出方を変えます。

ただし「女性は筋肉がつかない」わけではありません。筋トレの男女差をまとめたメタ解析では、筋肉量の増加「率」に男女で有意な差はありませんでした。差が出るのは絶対量です。もともとの筋量が違うため、同じ率で増えても増加量は男性のほうが大きくなります。

つまり、女性が筋トレとプロテインで得るのは、数か月単位で数百グラムの筋肉です。ボディビルダーのような体型は、何年もの高強度トレーニングと厳密な食事管理を重ねた結果であり、偶然たどり着く場所ではありません。

つまり #

プロテインは材料であって、体型を決めるスイッチではありません。飲んだから意図せず大きくなる、ということは起こりません。


出典・根拠 #

  1. Roberts BM, Nuckols G, Krieger JW. (2020) Sex Differences in Resistance Training: A Systematic Review and Meta-Analysis. Journal of Strength and Conditioning Research, 34(5), 1448–1460.(筋肥大の相対的変化に有意な性差なし)
  2. 日本内分泌学会「テストステロン」基準値(成人男性と成人女性の血中総テストステロン濃度の差)
  3. Morton RW, et al. (2018) British Journal of Sports Medicine, 52(6), 376–384.(筋トレ+タンパク質補給による除脂肪量の上乗せは平均0.30kg)