結論 #
プロテインそのものに太らせる作用はありません。体重が増えるかどうかを決めるのは1日の総エネルギー収支です。今の食事に足せばその分増え、食事の一部と置き換えるなら増えません。
「足す」と「置き換える」で何が変わるのか #
タンパク質は1gあたり4kcal。粉末30g(うちタンパク質24g)なら、およそ120kcalになります(計算例)。今の食事を変えずに毎日1杯足せば、1か月で約3,600kcalの上乗せです。逆に、間食や食事の一部と入れ替えるなら収支はほとんど動きません。
ただし、同じカロリーでも栄養素によって体に残る量は変わります。消化・吸収の過程で熱として消費される割合(食事誘発性熱産生)は、タンパク質が摂取エネルギーの20〜30%、糖質が5〜10%、脂質が0〜3%と報告されています。タンパク質は摂ったカロリーのうち体に残る分が最も少ない栄養素です。
| 栄養素 | 1gあたりのエネルギー | 食事誘発性熱産生 |
|---|---|---|
| タンパク質 | 4kcal | 20〜30% |
| 糖質 | 4kcal | 5〜10% |
| 脂質 | 9kcal | 0〜3% |
つまり #
「プロテインだから太る」ではなく「足した分だけ増える」。飲む前に見るべきは粉末の成分ではなく、1日の食事全体との差し引きです。
出典・根拠 #
- 消費者庁「食品表示基準」エネルギー換算係数(たんぱく質4kcal/g、脂質9kcal/g、炭水化物4kcal/g)
- Westerterp KR. (2004) Diet induced thermogenesis. Nutrition & Metabolism, 1(5).(栄養素別の食事誘発性熱産生:たんぱく質20〜30%、糖質5〜10%、脂質0〜3%)
- 1杯120kcalは、粉末30g中タンパク質24gの製品を想定した計算例です。実際の値は製品の栄養成分表示で確認してください。