結論 #
必須アミノ酸とは、体内で作れない、または必要量を作れないため、食事から摂る必要がある9種類のアミノ酸です。残りの11種類は体内で他の材料から合成できます。
9種類と、残り11種類の違い #
| 区分 | 種類 |
|---|---|
| 必須アミノ酸(9種) | ロイシン、イソロイシン、バリン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファン、ヒスチジン |
| 非必須アミノ酸(11種) | グリシン、アラニン、セリン、システイン、チロシン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、プロリン、アルギニン |
注意したいのは「非必須=必要ない」ではないことです。非必須アミノ酸も体には必ず必要で、違いは「食事から摂らなくても体内で作れるかどうか」だけです。またアルギニンのように、成長期や重い病気のときには合成が追いつかず、食事からの補給が必要になるもの(条件付き必須アミノ酸)もあります。
必須アミノ酸が9種類そろわないと何が起きるか。タンパク質は設計図どおりの順番でしか作れないため、足りない1種類の量に合わせてしか合成が進みません。9種類のうち1つでも不足すると、他が十分にあってもそこで頭打ちになります。
つまり #
タンパク質の「質」とは、この9種類がどれだけバランスよく含まれているかのこと。食品ごとの差を数値にしたものが、アミノ酸スコアです。
出典
- FAO/WHO/UNU (2007) Protein and amino acid requirements in human nutrition. WHO Technical Report Series 935.(必須アミノ酸9種の定義と必要量)
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」たんぱく質・アミノ酸に関する記述