結論 #

1日くらい抜けても取り返しはつきます。ただし、抜けた分を翌日にまとめて飲むより、その日のうちに他の食事でタンパク質を足すほうが効率は上がります。

1日単位より、数日の平均で見る #

筋肉が増えたり減ったりするのは数か月単位の話で、1日の摂取量で結果が決まるわけではありません。取り戻そうとして翌日に2倍飲む必要もありません。

とはいえ、まとめて摂るのが無駄というわけでもありません。ミルクタンパク質100gを一度に摂った試験では、大部分が吸収され、筋タンパク質合成が12時間以上高いまま続きました。「一定量を超えたら捨てられる」という心配は要りません。

ただし効率は落ちます。100gの反応は25gと比べて、最初の4時間で約20%、その後の8時間で約40%高いだけでした。量は4倍です。同じ総量なら、3〜4回に分けたほうが結果は上になります。

飲み忘れに気づいた時点での判断はこうなります。

気づいた時点 やること
その日のうち 夕食のタンパク質を増やすか、寝る前に1杯
翌日 いつも通りに戻す。まとめ飲みはしない

つまり #

1日の抜けは誤差です。気にするなら、1日単位ではなく1週間の平均で足りているかを見ます。

出典
  1. Trommelen J, et al. (2023) The anabolic response to protein ingestion during recovery from exercise has no upper limit in magnitude and duration in vivo in humans. Cell Reports Medicine, 4(12), 101324.(100g摂取時の吸収と持続、25gとの上乗せ幅)
  2. Areta JL, et al. (2013) Timing and distribution of protein ingestion during prolonged recovery from resistance exercise alters myofibrillar protein synthesis. Journal of Physiology, 591(9), 2319–2331.(同じ総量を分けた場合の比較)
  3. Morton RW, et al. (2018) British Journal of Sports Medicine, 52(6), 376–384.(6〜52週の試験をまとめた解析)