結論 #

1回20〜40gが目安です。体重で計算するなら1kgあたり0.4g前後。体重60kgなら24g、80kgなら32gになります。市販プロテインの1杯がおおむね20〜25gに設定されているのは、この範囲の下限に合わせているからです。

20gと40g、どちらを選ぶか #

出発点は、若い男性に卵タンパク質を0g・5g・10g・20g・40gと変えて摂らせた実験です。筋トレ後の筋タンパク質合成は20gでほぼ最大に達し、40gにしても上乗せはわずかでした。ここから「1回20g」という目安が広まりました。

ただし、この実験の運動は脚だけを鍛えるものでした。全身をトレーニングした後で同じ比較をすると結果が変わります。別の試験では、全身のレジスタンストレーニング後にホエイを20g摂った場合と40g摂った場合を比べ、40gのほうが筋タンパク質合成が約20%高くなりました。鍛えた筋肉の量が多いほど、必要なアミノ酸も多いということです。

体格は別枠ではなく、この係数の中に入ります。体重をかけ算した時点で反映されるので、大きい人ほど同じ状況でも必要量が増えます。

状況 1回の目安 体重60kgなら 体重80kgなら
部位を絞ったトレーニング後 体重×0.4 g 24 g 32 g
全身のトレーニング後 体重×0.5 g 30 g 40 g

なお、この量は「プロテインで飲む量」ではなく「その食事で摂るタンパク質の合計」です。食事に肉や魚が入っているなら、その分を差し引いて考えます。

つまり #

基準は体重×0.4g、全身を鍛えた日は×0.5g。1杯で足りないと感じたら、2杯にするより食事と合わせて総量を見たほうが確実です。

出典
  1. Moore DR, et al. (2009) Ingested protein dose response of muscle and albumin protein synthesis after resistance exercise in young men. American Journal of Clinical Nutrition, 89(1), 161–168.(0〜40gの用量反応、20gでほぼ最大)
  2. Macnaughton LS, et al. (2016) The response of muscle protein synthesis following whole-body resistance exercise is greater following 40 g than 20 g of ingested whey protein. Physiological Reports, 4(15), e12893.
  3. Schoenfeld BJ, Aragon AA. (2018) How much protein can the body use in a single meal for muscle-building? Journal of the International Society of Sports Nutrition, 15, 10.(1食0.4 g/kgの提案)