結論 #
プロテインそのものに便秘を起こす成分はありません。起きるとすれば、食事をプロテインに置き換えた結果、食物繊維と水分が減ったためです。
減っているのは繊維のほう #
便のかさを作るのは食物繊維です。プロテインには食物繊維がほとんど入っていません。栄養成分表示に必ず書かれるのは、エネルギー、タンパク質、脂質、炭水化物、食塩相当量の5項目です。食物繊維は任意表示なので、書かれていない商品も多くあります。
ここで起きやすいのが食事との入れ替えです。ごはんやパン、主菜、野菜を減らしてプロテインを増やすと、タンパク質は保てても繊維の総量が落ちます。日本の食事摂取基準は成人に食物繊維の目標量を定めていますが、日本人の摂取量は平均でそこに届いていません。もともと不足している分をさらに削ることになります。
水分も関係します。高タンパク食では尿素を排出するために尿の量が増えるため、同じ水分量では足りなくなることがあります。
対処は3つです。プロテインを食事の置き換えではなく上乗せにする。野菜・豆・海藻・果物を減らさない。水を意識して増やす。これで収まらない場合は、原因がプロテインではない可能性を考えます。
つまり #
犯人はプロテインではなく、そのぶん減らした食事のほうです。足すときは、何を減らしたかを一緒に見ます。
出典
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(食物繊維の目標量)
- 厚生労働省「国民健康・栄養調査」(食物繊維摂取量の現状)
- 消費者庁「食品表示基準」(栄養成分表示の義務表示と任意表示) https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_act/