結論 #
消化しきれなかった成分が大腸に届き、そこにいる細菌に分解されるためです。量を増やしているのは主に乳糖で、においを強くしているのはタンパク質のほうです。
量とにおいは原因が別 #
大腸には多数の細菌がいて、小腸で吸収されずに残ったものを分解します。このときガスが出ます。
乳糖が残ると、発酵によって二酸化炭素や水素が発生します。量は出ますが、においはほとんどありません。WPCで張りやすい人が、WPIやソイに替えると収まることがあるのはこのためです。
においのほうに関わるのはタンパク質です。消化されずに大腸まで届いたタンパク質が分解されると、硫黄を含むアミノ酸から硫化水素などの成分ができます。この経路は腸内での発酵を扱った研究で整理されています。
対処としては次の3つが試せます。
- 乳糖の少ない種類(WPI、ソイ、ピー)に替える
- 1回の量を減らして回数を分ける
- 食事から食物繊維と水分をきちんと摂る
食物繊維が挙がるのは、腸内細菌の働き方が食事全体で変わるためです。プロテインだけを調整しても収まらないことがあります。
つまり #
増えたガスの正体は、消化しきれなかった分です。量が気になるなら乳糖、においが気になるなら1回のタンパク質量を見直すと当たりやすくなります。
出典
- Windey K, De Preter V, Verbeke K. (2012) Relevance of protein fermentation to gut health. Molecular Nutrition & Food Research, 56(1), 184–196.(大腸でのタンパク質発酵と生成物)
- Misselwitz B, et al. (2019) Update on lactose malabsorption and intolerance. Gut, 68(11), 2080–2091.(乳糖の発酵によるガス産生)
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「腸内細菌と健康」