結論 #

刺激、栄養、回復。この3つがそろって初めて筋肉は増えます。栄養だけを完璧にしても、刺激が同じままなら体は変わりません。

3つは足し算ではなく掛け算 #

刺激は、前より重いものを持つか、前より多く回数をこなすことです。同じ重量で同じ回数を続けている限り、体は今の筋量で足りていると判断します。週あたりのセット数と筋肥大を調べた解析では、セット数が多い群ほど筋量の増え方が大きくなりました。

栄養は2つに分かれます。材料としてのタンパク質は、体重1kgあたり1.6g前後で頭打ちになります。もう1つはエネルギーで、こちらはタンパク質では代わりになりません。必要量を下回った状態では、材料があっても燃料へ回されます。

回復は、刺激を受けた筋肉が作り直される時間のことです。筋トレ後、筋肉がアミノ酸に反応しやすい状態は24時間ほど続きます。同じ部位を毎日追い込むより、中1〜2日空けて週に複数回そろえるほうが積み上がります。

条件 足りているかの目安
刺激 数か月前より扱う重量か回数が増えている
栄養 体重×1.6gのタンパク質と、不足していないカロリー
回復 同じ部位を週2回前後、睡眠がとれている

つまり #

伸びが止まったときに増やすべきは、いちばん欠けている1つです。3つのうちどれが欠けているかを先に見れば、プロテインを足すべき場面かどうかも分かります。

出典
  1. Schoenfeld BJ, Ogborn D, Krieger JW. (2017) Dose-response relationship between weekly resistance training volume and increases in muscle mass: A systematic review and meta-analysis. Journal of Sports Sciences, 35(11), 1073–1082.
  2. Morton RW, et al. (2018) British Journal of Sports Medicine, 52(6), 376–384.(タンパク質摂取量のプラトー)
  3. Burd NA, et al. (2011) Enhanced amino acid sensitivity of myofibrillar protein synthesis persists for up to 24 h after resistance exercise in young men. Journal of Nutrition, 141(4), 568–573.(運動後の感受性が続く時間)