結論 #
クロスフローマイクロフィルトレーションの略で、膜ろ過の一種です。「特別な製法」として紹介されることがありますが、膜の使い方の1つであり、公的な規格で定義された用語ではありません。
膜の目詰まりを避ける流し方 #
ふつうのろ過では、液体を膜に垂直に押し当てます。すると通れなかった成分が表面に溜まり、すぐ目詰まりします。
クロスフローでは、液体を膜の表面に沿って横に流します。流れが表面をなでるので、溜まりかけた成分が押し流され、ろ過を続けやすくなります。CFMはこの流し方を使った精密ろ過です。
商品の説明では「低温で処理するためタンパク質が変性しない」「乳由来の有用成分が残る」といった点が挙げられます。ろ過の工程で加熱しないのは確かですが、これはCFMに限らず膜ろ過全般に言えることです。
CFMという言葉が指す工程の範囲は、メーカーごとに違います。原材料名や栄養成分表示のように、内容が定められた表示とは性質が異なります。
つまり #
CFMは、目詰まりを避ける流し方をした精密ろ過の呼び名です。書かれていれば膜ろ過だと分かりますが、それ以上の保証にはなりません。品質を数字で確かめられるのは、栄養成分表示の含有率です。
出典
- Smithers GW. (2008) Whey and whey proteins—From 'gutter-to-gold'. International Dairy Journal, 18(7), 695–704.(膜ろ過方式とクロスフローの位置づけ)
- 消費者庁「食品表示基準」(平成27年内閣府令第10号)。「CFM製法」は同基準が定義する用語ではありません。 https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_act/