結論 #
骨格筋の約75%は水分です。タンパク質は約20%、残りの約5%がグリコーゲン・脂質・ミネラルです。「筋肉=タンパク質の塊」というイメージとは違い、大部分は水でできています。
何がどれだけ入っているのか #
筋肉のタンパク質のうち、収縮そのものを担うのが筋原線維タンパク質で、その主役がミオシンとアクチンです。この2つが互いに滑り込むことで筋肉は縮みます。
ここから、よくある誤解が一つ解けます。筋肉を1kg増やすとき、必要なタンパク質は1kgではなく約200gです。残りは水分とグリコーゲンなので、「1kg増やすのに1kg分のタンパク質を食べる」必要はありません。
体重が1日のうちに1〜2kg動くことがあるのも同じ理由です。グリコーゲンは1gにつき約3gの水を一緒に抱え込むため、糖質の摂り方や水分・塩分の出入りで体重は簡単に上下します。この変動は筋肉や脂肪が増減したわけではありません。
| 骨格筋の構成 | 割合 |
|---|---|
| 水分 | 約75% |
| タンパク質 | 約20% |
| グリコーゲン・脂質・ミネラルなど | 約5% |
つまり #
筋肉は水を多く含む組織で、タンパク質はその5分の1。体重計の短期的な変動は、筋肉の増減ではなく水分の出入りを見ていることがほとんどです。
出典
- Frontera WR, Ochala J. (2015) Skeletal Muscle: A Brief Review of Structure and Function. Calcified Tissue International, 96(3), 183–195.(骨格筋の組成:水分約75%、タンパク質約20%)
- Olsson KE, Saltin B. (1970) Variation in total body water with muscle glycogen changes in man. Acta Physiologica Scandinavica, 80(1), 11–18.(グリコーゲンと体水分量の関係)